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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2011年09月

夏休みの買い物中、手続きのため座って待っていると、隣の父子の会話が聞こえてきました。
「ちょっと、落ち着きなさい。ちゃんとして! しなかったら、帰ってもらうからね。」
「??? お父さん、『ちゃんとする』ってどういうふうにするの?」
うーん、深い…。

理加せんせい

 確かに、「ちゃんとしなさい」と言われたって、「ちゃんとする」のイメージが頭の中にできあがっていないので、どういう風にするのか、どうやったら落ち着いてじっとしていられるのか具体的に言ってもらわないと困ってしまうのです。
 このような親子の「思い」の行き違い。
ご家庭でも思い当たることはありませんか。
この気持ちの「オン」「オフ」は、子ども達にとっては、大変大切なことです。
常に緊張とストレスにさらされている状態が続いてしまうと、なかなか充実した生活は送れないものです。
幼稚園では、夏休み中に十分エネルギーを蓄えた子ども達が、緩急の気持ちをうまく切り替えながら、2学期を過ごしていくことができればいいなと思っています。
 さて、幼稚園では、今年も『お父さん先生・お母さん先生』など、保護者が積極的に園にかかわっていってくださる活動を計画しました。
そのことを提唱している第1人者の松井和さんの言葉が印象的です。
「私は、4歳児が一番人間として幸せと決めた。なぜなら、砂場で遊ぶことで、この子ども達 は、いつでもすぐに幸せになれるから。」
 例えば、夏期保育「水遊び」の日。
いつも最後は、年長組が片付けてくれているパタパタプール(折りたたみ式円形プール)ですが、年長組が違う活動をしていたため、その日は年中組が片付けてくれました。
 子ども達にとっては、重いプールです。
いつもより大人数でなければ運べません。
「よいしょ、よいしょ!」
と、楽しげに元気に掛け声を掛けながら、
力を合わせて運んできてくれました。
逆さまになったパタパタプールから出ている足の数が多くて、黄色い巨大なダンゴムシのようでした。
「片付けありがとう!」
の私の声に、その「巨大ダンゴムシ君」から、満面に笑みを浮かべたたくさんの得意げな顔がぞろぞろっと出てきました。
「プールをみんなで運ぶ」そのことだけでも、本当に幸せそうな4歳児です。
周りの人にも伝染してしまう幸せそうな笑顔です。
こんな充実した顔を2学期は、どのくらい見ることができるでしょうか。
家庭で過ごしていることは、またちょっと違う一面もかいま見られることでしょう。
そんな小さな幸せを分けて欲しい方は、幼稚園に入園したら、「お父さん先生・お母さん先生」などで、子ども達の中に入り込んでくださいね。
きっと参加した日はくたびれても、心は満たされ元気が湧いてくることと思います。
 運動会の練習も始まりました。日によっては残暑の中での練習もあることでしょう。
そんな中でも、自分達で「思いきり遊んだ」「楽しかった!」「頑張った!」と思えるような活動を、これからも心がけていきたいと思います。