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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2011年10月

運動会を間近に控えたある日の朝、年長組担任に一枚の紙を見せてもらいました。
そこには、次のようなことが書かれていました。

理加せんせい

「はしるほうほう 
 ①あしを 4のかたちにして うごかす
 ②はしるとき うしろよこを みない
 ③きにすることが あっても ちょっとぐらいで きにしない
 ④まえを むいて ずるを しないで はしろう
 おわったら すぐに じぶんの ばしょに もどる」

「先生、早く走れる方法を考えてくるから!」
と、ある年長園児がクラスのみんなに教えてくれた「ひみつのれんしゅうほうほう」の紙です。
クラスの黒板に貼っておいたその紙には、たくさんの深い意味が込められていますね。
 まずは、リレーに対する意気込み。
どうしても速く走りたい、その意欲がよく表れています。
 次に、真剣な気持ち。
先生の普段の話(どんなことも)をしっかりよく聞いていることが見て取れますね。
 そして、クラスに対する温かい気持ち。
自分1人のことなら、紙に書いてお知らせすることはないけれど、クラスの「みんな」でがんばろう、心を一つにして走ろう、と言う強い気持ちが伝わってきます。
運動会前最後のリレーの日、暑さにも負けず、どのクラスも気合い十分。
走り方にも力強さが加わり、フォームも形になってきていました。
 この日、その子は、なんと自分と一緒に走った他の3クラス全部を抜いたのだそうです。
チームの結果は4位に終わりましたが、
「すごかったね!やっぱり『4の字』で走ると早く走れるんだね。」
と、声を掛けると、達成感で満足そうな、ぴかぴかに光った笑顔が返ってきました。
幼稚園で活動をする意味、集団で活動する意味は、ここにありますね。1人では味わえない、悔しさや達成感にあふれています。
 オープニングのバルーンでも、みんなの気持ちが集中していないと、「風船」がふくらみません。うまく空気が入らないと、片方だけがふくらんだり、つぶれてしまうことすらあります。何度も何度も練習した、ボールを飛ばすフィナーレの「虹」も、中央にうまくボールを集めないと高くボールが飛んでいきません。1人だけが一生懸命引っ張っても成功しないので、どうやったら高く飛ぶのか、みんなで考えました。
「宇宙まで、飛びそうだった!」
ボール飛ばしが成功した時の、子どもの言葉です。身長1メートルくらいの子ども達から見たら、ボールが天高く飛んでいった様子は、それはそれは素敵な光景だったことでしょう。
「子ども達が真剣になって変わる瞬間を見る時、感動でぞくっとくる。その瞬間が好き。」
と、子育て中の元幼稚園教員が、以前にそう話してくれたことが印象に残っています。
真剣な瞬間。子ども達の顔は、それはそれは、素敵な顔・幸せな顔をしていますね。
運動会で、そんな輝く子ども達の顔をご覧いただくことができましたでしょうか。