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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2011年06月

 子ども達の自立を援助していく時に気を付けていることは、たくさんありますが、最近出会った「リトル・トリー」という本の中に、共感できるようなことが書いてありました。紹介したいと思います。

理加せんせい

チェロキー族のおじいさんの話です。

おじいさんが、火事で家具を失ったある家族のためにいすを1脚つくりました。ヒッコリー材の骨組みに、座るところに鹿皮のひもを張ったいすです。
いすをプレゼントすると、その家族のあるじを庭のすみに引っ張ってゆき、つくり方まで詳しく教えました。おじいさんは、言います。
「人にただ何かを与えるよりも、そのつくり方を教えてあげられたらなおいい。そうすれば、相手は自分の力でうまくやってゆくだろう。与えるばかりで教えなければ、一生与え続けることになりかねない。それでは、親切のつもりがあだになる。相手は、すっかり依存心を起こし、結局自分自身を失ってしまう。相手の自立を助けるようなことを教えてあげることが大切。」
著:フォレスト・カーター/発行:(株)めるくまーる

 子ども達を応援していく時にも、まさに、そうしたことを心にとめておくことが大切だと思います。どの程度まで大人が教え、どこからは自分の力で頑張るのか…。
 新しい環境にも慣れてきた今は、新学期を迎えた4月頃の様子とは、すでに違います。ひとりひとりの変化に目を向けてみてください。この2か月程度の間にも、様々な「成長」や「変化」を遂げている子ども達です。それに伴って、保護者や教員も対応を変えていく必要がありますね。まだ、朝、靴箱までついて行っているお母さん、柵の外側からずっと見ているお母さんは、いませんか?それでは、子ども達はいつまでも頼ってしまう気持ちから抜け出せません。もう切り替えの時期ですね。自分の力でできた時、乗り越えられた時に、初めて保護者の出番がやってきます。自信に満ちあふれた顔になった時に、たくさん誉めてあげてください。
「幼稚園には、いろんな約束があるなんて知らなかったよ。」
そう言った子どもがいます。集団生活の中で必要な、人(友達や先生)とうまくかかわっていくための約束事のことです。「順番を守る」や「友達をぶったり押したりしない」はもちろんのこと。他にもたくさんの約束やルールがありますね。
部屋に入る時は、「おじゃまします」→部屋の中の子は、「どうぞ」
遊びに入る時は、「いれて」→言われた子は知らんぷりしないで対応
食事をしたら→「どうですか?」(食べた様子を先生に見せてから「ごちそうさま」)
けんかをしたら→どんなやりとりがあったのか、時系列を追って再確認し、仲直り。
 それらに共通していることは、一方通行ではなく、必ず両方でやりとり・かかわりがあること。それは、大人の中での生活だと、何気なく見過ごされてしまうような些細なことが多いものです。けれども、それを一から学ぶことでぐっと生活しやすくなり、遊びも楽しくなることを、子ども達は身をもって経験していくのです。子ども達の変化に合わせて、子ども達が「生きる力」を身につけられるよう、大人も変わっていきましょう。