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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2012年01月

まねっこ  ~まねから学ぶ~

理加せんせい

年が改まりました。
『1月は行ってしまう。2月は逃げてしまう。3月は去ってしまう。』
とは、よく言ったものです。毎年、その通りだと実感してしまいます。
 さて、そんな気持ちで迎えた始業式の日、園長からおもしろいことを聞きました。
「今日帰りがけに。『園長先生、ほらほら。』と、ボタンを指さして帰る年少組の子が二人もいたんだよ。」
見ると、園服のボタンが一つだけ掛けてあったので、ああ着替えが間に合わなかったんだ、だからボタンが全部とめられなかったのかと思ったそうです。
ところが、『園長先生のまねらしいです。(笑)』とお母さんや担任から報告がありました。
思い出してみると、始業式の挨拶をした園長の制服は二つボタンのため、上一つ掛けにしていたようです。
その後は、すぐジャージに着替えてしまったのですが、子ども達はよく見ているんですね。
感心してしまいました。

 さて、子ども達にとってのこの3か月は、成長のチャンスの時です。
 1学期…新しい環境に慣れることで精一杯。
     『初めてのこと』だらけの子もいたのではないでしょうか。
     「ようちえんに、おやくそくがあるなんてしらなかったよ!」
     なんて、かわいい声も聞かれましたっけ。
 2学期…たくさんの行事を通して様々な経験をしてきました。
     友達とのかかわりも増えてきて、トラブルの解決の仕方も、仲良くなる方法も徐々     に身についてきました。友達とのかかわりも増えましたね。
そして3学期…まとめの時がやってきました。
     自分は、どんなことに興味があるのか、誰と遊びたいのか。
     自分の意思がはっきりしてきたのではないでしょうか。

 子ども達は、現在作品展の作品づくりなどを通して、たくさんのことを学んでいる最中です。
「絵をかきましょう」と言われても、なかなかかき出せない子がいます。
考えががまとまらないこともあるでしょう。どんなふうにかけばいいか、方法が見つからず困っていることもあるでしょう。
 そんな時、周りの友達の絵をまねることで、表現の仕方を経験していく場合があります。
芸術家の人々も、有名な画家の絵を模写することから始めたりしますね。子ども達も同じです。まねっこがいけないのではなく、そこが出発点だと考えてあげてください。
 また、技術面だけではありません。
「作品展」というと、「表現すること」より、結果としてできあがった「作品」の方に目を向けがちですが、この表現していく「過程」が何より大切です。
クラスの仲間とつくっていく中で、自分はどんなことがしたいのか、友達にはどうして欲しいのか、うまく伝えていかなければ作品はできあがっていきません。
自分が思うように周りの友達は動かないことも実感し、どのように歩みよっていけばいいのかを経験から学んでいきます。その時、友達と上手にかかわることができる子のまねをすることで、すんなり解決できることも多いものです。
人の痛みが分かる子、温かい気持ちを持って人とかかわることができる子の話しかけ方は、影響力が大きく、周りの人を変化させる力を持っています。たくさんまねして欲しいものです。

 前例にもあるように、私たち大人もまねっこの対象です。豊かな心を伝えるよりよい範となるように、私たちもかかわっていきたいと思います。残り3か月、充実した日々となりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。