はじめまして
いつもありがとう!

理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2017年05月

子どもの視線に立つ

理加せんせい

「こうら、触りたかったんだよね、先生。」
外で遊んでいてトイレに付き添った時、女の子に突然言われて、???
あ、そうか、思い出しました。
遠足のバスで、「先生が子どもだった時、幼稚園で失敗したことは?」のクイズの答えが、
「亀を触ろうと手を伸ばしたら、後ろの友達がぶつかってきて池に落ちた」だったのです。
覚えていてくれたんですね。
こんな失敗談に、子ども達は意外に食いついてきてくれます。

 給食の日の朝、登園を渋っている子に、お母さんが
「先生も野菜が嫌いだったよね。おんなじだから大丈夫、行ってらっしゃい!」
と、送り出してくれました。これも先生クイズの答えですが、活用してくれました。

 保護者と話していると、皆さんとても真面目に子ども達のことを考え、間違ったことはしないように、人に迷惑を掛けないようにと一生懸命子育てしていることがひしひしと伝わってきます。とても素晴らしいことですね。
 けれども、実際に328名の子ども達と毎日接していると、正論だけではうまくいかない、そう一筋縄では行かないことの方が多いのです。最後まで取り組むことは大切ですが、
「そんなこともあるよね。だから、この次頑張ればいいじゃない。」
「今日は、気分が乗らない日なんだね。じゃあ、ここまででおしまいにしよう。」
とその日の子どもの様子に合わせて、許容範囲(心のゆとり)を広く持ってかかわりたいと思っています。
 自分のことに置き換えてみると、大人でも月曜日や雨の日は気持ちが重くなり、何となくおっくうになることもありますよね。
「そうだね、今日はなんだか気分が乗らないね。」
と共感したり、前述のような自分の失敗談や困っていたことなども話してあげたりすることが、かえって子ども達の心を救うこともあるのです。
もっと軽い気持ちで子ども達との会話を楽しんでくださいね。
大人の感覚で考えたり、きっちりきちんとしようと頑張りすぎると、かえって不安が増し、解決が遅くなることもあるのです。
「子どもは、きまぐれ」
と思いましょう。園生活での様々な経験(失敗も含めて)から、学んで行くのですよね。

 もう一つ先生クイズ。
「息子2人が園児だった頃、大きな水たまりで遊んでいたのを、先生は何分見ていたか?」
答えは、30分。
寒い時期だったので、「もう帰ろうよ、風邪引くよ!」と連れ帰りましたが、答えを「90分?」と想像したお母さんがいました! すごいですね。
時間の長さはともかく、その時子ども達の視線で、どんなことを感じながら楽しんでいるのかを見ることができたように思います。どんなことでもいいのです。子ども達が、どんなふうに物を考え、どんな生活をしているのか、園生活のリズムができたこの時期に、子どもの視線に立って味わってみませんか。