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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2011年12月

言葉 -見えるもの・見えないもの-

理加せんせい

 お遊戯会では、保護者の皆様にいろいろとご協力いただき、誠にありがとうございました。毎年、お遊戯会の時期には、何かしら流行性の病気がはやることが多いのですが、今年はなんとか、それも免れることができました。
「かかったかな?」と思った時の早めの通院や「念のための欠席」や早退なども、クラスに病気を蔓延させないためには効果的だったように思います。ご配慮ありがとうございました。
これから冬に流行するインフルエンザ・ノロウィルスなどの時期にも、是非ご協力をお願いします。
 さて、お遊戯会では、保護者の皆様はどんなことをお感じになったでしょう。
「言葉」ではなく、体や表情で気持ちを表現して、見ている人に自分の気持ちを伝えることが、とても印象に残りました。
「『ブレーメンの音楽隊』の動物達は、皆年をとっている。だから、元気に登場したらおかしい。ゆっくり歩き、寂しそうにうつむいて歩くはず。」
とぼとぼと登場してきた動物達を見て、なるほどと思いました。
『赤ずきんちゃん』もそうです。
お腹の減っている時の狼と、おばあさん達を食べた後の狼では、気持ちが違うはず。その違いをどんなふうに表現するか。そんなことを年中組のクラスで話し合っていたようです。
 年少組の時は、1曲踊ることを楽しんでいた子ども達でしたが、どのクラスも、物語の特徴を子ども達なりに捉えて、頑張って表現していましたね。
 年長組になると、さらに足音や手先の表情にまで考えが行き届きます。
『人魚らしさ、女神らしさ』などの柔らかさと『海賊や鬼・大男』の力強さの違いが、よく表われていましたね。

 そういえば、運動会練習の頃、玉入れ2回連続1位になった年中児に、
「何で、そんなにたくさん入ったの? すごいね。40個もカゴに入る秘密を教えてよ!」
と聞いたことがありました。その子は「練習…」と言いかけて、私の顔を見てから、
「運がよかった!」
と言い直したのです。その子が本当に言いたかったことは?
玉が少ししか入らなかったクラスを思いやった謙遜の言葉? コマーシャルの影響?
大人との会話で身につけた話術? 私は、どんな顔をして聞いたのだろう…その後、階段を下りながら、しばらく考えてしまいました。
 言葉で現れてこないことの中にも、とても大切な『その子の本当の気持ち』が隠れていることがあると思います。先生に注意された時、何も言わずに一瞬で固まってしまう子、何か言いたいことがありそうな様子で口をつぐんでしまう子…。
本当の気持ちは? きちんと納得した? など、言葉だけでは見えにくいことも合わせて考えて、大人は対応する必要がありますね。
 これは、誉める時も同様です。
子ども達は、常に成長し延び続けているので、前回は嬉しそうだったのに、同じような言葉や態度で誉めても、次の時は満足しないこともあるものです。
 子ども達の成長を促すために、ご家庭でも、誉める時は「今この子は、どんなことを認めて欲しいのか」を意識しながら誉めると、より効果的です。
「○ちゃん、いつもは一人で先に行っちゃうけど、今日は弟の手をつないで、一緒につれて行ってくれて優しかったね。お母さんも嬉しかったよ! 」
「昨日の片付けの時は、お母さんが手伝ったけど、今日は、自分で全部片付けられたね。」
「この前は、何がいやだったかお友達に言えなかったけど、今日はきちんとお話できたね。」
など、具体的に誉めたり、認めたりすることが、次へのステップにつながっていくようです。冬休みに是非お試しください。