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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2012年02月

からす なぜなくの ~古巣としての幼稚園~

理加せんせい

一年間は、本当にあっという間ですね。今年度最後の園だよりとなりました。
2月のある日、年長組の女の子に、
「家でお母さんとね、『幼稚園で一番お母さんぽいのは、誰か』って話してたんだけど、りか先生だと思う。」
と言われました。
「えー、嬉しいな。じゃあ先生は、幼稚園みーんなのお母さんみたいってこと?」
「うんっ!」
 こんな会話をしたせいか、卒園が近くなったせいか、最近童謡の「からす」の歌に、深い味わいを覚えます。昔は、おふざけモードの「♪からすの勝手でしょ~」の替え歌が流行したせいか、正直それほどじーんとくる歌ではなかったのですが、この「古巣」を「幼稚園」、「からす」を「先生」に置き換えて考えた時に、胸があつくなってしまったのです。
   ♪からす(先生) なぜなくの からす(先生)は やまに
    かわいい ななつの こがあるからよ
    かわい かわいと からす(先生)はなくの
    かわい かわいと なくんだよ
    やまの ふるす(幼稚園)へ いってみてごらん
    まあるい めをした いいこだよ…
先生達は、このからすのお母さんのように、かわいいかわいいと園児とかかわってきました。
時にはうるさく鳴くのも、我が子同様に向き合ってきたからこそ。
まあるいきらきら輝く目をし、成長していく子ども達を、慈しみながら育て送り出す姿は、
「お母さんからす」と重なります。
 そういえば、「お兄さんからす」も忘れてはならない存在になりました。
先日、初めて午後の自由遊びの時間に避難訓練を実施した時のこと。
園庭中央に集まって「地震が収まりました。」の放送が入るのを待っている時、
「こわい。ママ…」と怖がっていた年少組の男の子を、「大丈夫だよ」とずっと優しく抱きしめていてくれた年長組のお兄さんがいたそうです。先生が、「こっちへおいで」と言っても、お兄さんに身を任せきって、しっかりぎゅっとくっついて離れなかったその様子が、とてもほほえましかったと、そばにいた教員から聞きました。
 これは、その時だけのつながりでは見られなかった光景かもしれません。普段からよく遊んでくれたり、かかわってくれたりしていたお兄さんだから安心できたのかもしれないと思いました。こんな頼もしいお兄さんがそばにいてくれて、幸せですね。私も見たかったな…。

 新しい学年になって、小学生になって、学生になって…。
様々な場面で壁にぶつかりながら、子ども達は大きくなっていくことでしょう。
幸せな時嬉しい時はもちろんのこと、苦しい時にも、幼稚園が「古巣」として心の奥の方に存在し、何かの手助けになれたらいいなと思います。
この「古巣」を思い出すことで、また元気が湧いてきたり、もう一度頑張ってみようと思ったりする、そんな場所であり続けたいと願っています。
 現在、父親・母親になって、また幼稚園に里帰り(?)し、我が子を通わせてくださっている方もずいぶん増えました。卒園した小中学生も「お姉さん先生」やボランティアで幼稚園に遊びに来てくれています。
さらに、嬉しいことに、教員として本園に戻ってきてくれた卒園生もいます。
これからも「古巣(幼稚園)」が、愛着を持って皆様の心にあり続けることを願ってやみません。卒園していく年長組の皆さん。いつまでも応援しています。
進級する在園生の皆さん、また4月からよろしくお願いします。