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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2012年04月

愛すべき「おざわ」の子ども達

理加せんせい

新学期が始まると、毎年どこかで必ず繰り返されるのが、次の会話です。
「せんせい、あのこ、わるいこだよ!」
「どうして?」
と聞くと、その子なりの答えが返ってきます。
「お友達をぶったから。」「どんって押したから。」「おもちゃ貸してくれなかったから。」
「『ばか』って言ったから。」…その通りですよね。
いつも「いけない」と言われていることを、目の前でしている子がいるのですから。「悪い子」とひとくくりにされてしまうのも、納得できますね。
その子にとっては、一大事。とても「いけないこと」なのです。
世の中のルールをこうして、ご家庭で学びながら成長していくのですが、新しく集団の中で生活することになった園児達には、家庭とはひと味違う「幼稚園での学び」があります。

「そう、いやだったね。○ちゃんは、そんなことしない素敵なお姉さんだね。でも、そのお友達は『悪い子』じゃなくて、まだそのお約束のこと知らないのかもしれないから、教えてあげようか。先生ともう一度、お話ししてこよう。」
 すると、次からは、
「先生、まだいけないことしてるよ。もう一度、お話しにいこう。」「先生、仲良しになったよ!」
に、変わります。
徐々に子ども達も、その「行動」自体に注目するようになっていくのです。
 幼稚園では、このような繰り返しが「集団での生活に大切な学び」だと考えています。

 園生活は、毎日が急ぎ足で過ぎていき、あっという間の2年間あるいは3年間です。
急激な成長を遂げるこの時期、豊かな心を育むために、私達は子ども達の心に寄り添い、向き合っていきたいと思います。
そして、相手の良いところも悪いところもそのまま受け止め、受け入れる、そんな広い心を育てていきたいと思います。

 さて、子ども達だけではなく、保護者の皆様も、初めは様々な「カルチャーショック」を受けられることがあるかもしれません。
我が家では、絶対しないことが、他の子ども達の間でまかり通っていたり、子ども達への対応も、甘い家庭、厳しい家庭などと様々だからです。
 それぞれの保護者の皆様の考え方も大切にしていきながら、子ども達の成長を促していくため、園での取り組みに是非ご協力ください。
子ども達が、
「あの子、悪い子だよ」
と言った時にどのように答えるか、それによって子ども達の視点が大きく変わります。
自分の周りに、誰も踏み込めない高い壁を張り巡らすことがありませんように…。
一つだけ、お願いします。「あの子と遊んじゃだめ!」とは言わないでくださいね。

「元気な子」「明るい子」「パワーのある子」「愉快な子」…「みんなと友達になりたいけど、どうしたらいいか分からないから、ちょっかいを出す子」「幼稚園には、約束があることを知らない子」「同じ年齢の子ども達と、あまり遊んだことがない子」…「優しい子」「気の弱い子」「まじめな子」「誰とでも、すぐに仲良くなれる子」「いつも、人の輪の中心にいたい子」
「一人遊びの好きな子」「大人のそばにいると安心できる子」…どの子も、愛すべき子ども達です。どの子も、人から愛されるべき子ども達です。一年間、この子達の小さな出来事をお知らせしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。